「土用」とは?

土用の丑の日にウナギを食べる。
この習慣がいつ始まったかご存知でしょうか?

 

これは、「江戸の大天才」として知られる平賀源内が広めた風習
土用とは、「土曜日」という意味ではなく、
春夏秋冬の変わり目を指していて、
「気候が不安定で体調を崩しやすいから、みんな気をつけようね!」
という意味が込められているんですよ。

 

特に夏の季節の変わり目は夏バテを引きずってバテバテの時期。
ここらでウナギでも食べて精を付けましょうね!
ってことでウナギを食べるようになったそうです。

 

もっとも、夏場は暑くて食欲が衰える方が多く、
江戸時代でもウナギは敬遠されがちだったとか。、

 

そこで、集客に悩んだうなぎ屋が平賀源内に相談したところ、

 

 

それなら、土用の丑の日という看板を立てたらいいじゃないか。
土用の日に“う”のつく食べ物を食べると夏バテにいいと言われているから
ヒットするんじゃないかな?


 

みたいなことを言ったらしいです。

 

いずれにしても、「土用の丑の日にウナギを食べる」という風習は、
平賀源内という仕掛け人があってこそ始まったこと。
ある意味、「時代の寵児」的な存在だったことが伺えますね。

実はそれだけじゃない!ウナギと五行の関係

しかし、実は「土用のウナギ」にはもっと深い意味があるんです。

 

夏の土用は未月にあたります。
これに対して、冬の土用は丑月。

 

未は夏の「火」の勢いを持っていますが、
丑はそれを打ち消す「水」を持っています。
未と丑はお互いに向き合う「沖」の関係なので

「夏の熱い”火“の勢いを、水の気で弱めよう」

 

という意味が込められているんです。

 

もっというと、ウナギもまた水の中の生物。
水の気を持った生物ですから、エネルギー的にはやはり、
「火を消す」という意味があるんです。

 

これは、陰陽五行の「水剋火」という関係性を表しており、
四柱推命に限らず全ての東洋占術のベースとなる考え方なんですよ。

 

毎年、なんとなく「そういう風習だから」と食べているウナギも、
こうしてその根本に四柱推命の考え方があるんだわかると
とてもありがたい食べ物のように思えてくるから不思議なものですね!

土用は運気の変わり目。ちょっとした身辺整理を。

ちなみに、土用は季節の変わり目であると共に、
私たちの運気の流れが変わるポイントでもあります。

 

季節の変わり目に風の流れや温度が変わるように、
私たちの周りを流れている運気もまた、変化するんですね。
ですから、そこまで「ツイてないな〜」と感じていた人は
土用の日を境目として運気が上向いていくかもしれませんし、
逆にそこまで絶好調だった人も、その先はどうなるかわからない。

 

そんな時期だからこそ、ちょっと身の回りを断捨離して
新しい運気を入れる準備をしてみたり、
家の中で汚れているところを徹底的にキレイにしたり。

 

ファッションやメイクをちょこっと変えてみたり、
新しい服や靴を新調してみたり。
ビジネス運を上げたいなら、
お仕事グッズを新しくしてみるのもオススメですね。

 

また、この時期は積極的に外に出かけることが運気UPのコツ!
ツイてる人と出かけたり、有名なパワースポットに出かけたりするだけでも、
自分自身のエネルギーがチャージされたような感じになって
心身ともにパワーが満ちてくるのを実感できるはずです。

 

人生は、ただ漫然と過ごしているだけだと、
1ヶ月、半年、1年とあっという間に過ぎてしまう!
だからこそ、「土用の丑」のように季節の移り変わりを意識することで
自分自身を振り返ってみることがとても大事なんです。

 

これまでは、「土用の丑の日=ウナギを食べる日」
という認識だった方も、これからは

 

「1年も折り返し地点だから、自分を振り返る日」

 

と位置付けて、
1年の後半戦に向けて心身ともにエネルギーチャージを!

 

 

★土用の丑の日に金運UPのおまじない!★

 

実は土用の丑の日には、「アジサイをつるす」という
有名なおまじない(風習)もあります。

 

アジサイは古くから縁起の良い花として知られており、
これを軒先につるすことによって家族の魔除けや厄除け、
幸せを引き寄せるというご利益があるのだとか。

 

古い時代には「七夕の頃」に行われていたとのことですが、
現代の暦に照らすと、ちょうど土用の丑の日あたりになるんだそうです。
というわけで、今でも、

 

「土用の丑の日、朝早くにアジサイを摘んできて家の軒先につるす」
という習慣を続けているお宅もあるようですよ。
(玄関の内外にひと房ずつるすのがポイント!)

 

また、花びらを白い半紙に包んで日付を記し、お財布や通帳に入れておく
「その年はお金に困らない」というジンクスもあるそうで、
これは試してみる価値がありそうですね!

 

たかがおまじない、されどおまじない。
古くからずっと続いている風習には、
「どうせ迷信でしょ」とバカにはできないパワーがあるもの。
それを信じて続ける人々の“想い”が、
もしかしたら私たちの運気を変える原動力となっているのかもしれませんよ。