これからのあなたを知る方法

小説やドラマ、映画でよく出てくる
「運命に翻弄される」という表現。
ここでいう運命とは、その人が持って生まれた宿命的なもの。
抗うことのできない流れを意味しています。
「その人が持つ可能性」と表現する占い師さんもいますよ。

これに対して、「運」というキーワードもよく出てきますよね。
「運が良かった！」「運が悪かった･･･」
「運が向いてきた！」「運に見放された･･･」

この使い方からもわかる通り、運は非常に流動的なもの。
固定されているわけではなく、巡ってくるもの、巡っていくもの。
だからこそ、それをうまくつかめる人は成功できますし、
逆に逃してしまう人は成功にも恵まれない。

四柱推命をはじめ、占いとは
この「命」と「運」をセットで観て初めて
その人の人生を語ることができる
と言っても過言ではないでしょう。

どんなにステキな「命」を持って生まれていたとしても、
「運」を生かすことができなければ成功できません。
逆に、「運」の流れにうまく乗っかることができた人は、
「命」に恵まれていなくても幸せな人生を送ることができるのです。

さてさて、ここで注目していきたいのは「運」のほう。
四柱推命では、1年の運（流運）と10年の運（大運）にわけて考えています。
これは、個人の命式から割り出されるもので、

「流年よりも大運のほうが影響力が大きい」

と言われていいます。

大運は、10年でひと巡りする運気の周期。
振り返ってみても、人生はだいたい10年くらいの周期で
ある程度切り替わっているように感じませんか？

1年ごとに運気の良し悪し（ツイてる/ツイてない）はあるにしても、
年が明けてすぐに運気が大きく好転したり悪化したり･･･という感じではなく
数年かけてだんだん良くなったり、逆に悪くなったり。
それはまるで、ゆったりと寄せては返す、大きな波のように。

そこには人生の大きな変化や出来事も現れているので、
大運を知ることで人生全体の流れをざっくりと知ることができる
と言っても過言ではないでしょう。大運を読み解くことで、
「これからの10年はこんな感じだから」と、
ある種の「覚悟」を決めることができるというわけ！

たとえ命式があまり良くなくても、
大運が良ければ成功をつかむことができます。
「俺の人生なんてどうせこんなもんだ･･･」
とあきらめるのはまだ早い！
そこに、人生の面白さがあるのです。

では、この「大運」はどうやって知ることができるのでしょうか。
以下の手順に従って、あなたの一生の大運を割り出してみましょう。

①　下のチャートを元に、大運の流れが「順行」か「逆行」かを調べます。

②　次に、こちらのサイトを利用して、
生まれた日から節入り日までの日数を数えてください。
①　で順行だった人は、誕生日の次の節入り日までの日数を。
逆行だった人は、誕生日の直前の節入り日までの日数を数えましょう。

③　②の日数を３で割ります。これが「初運」の歳となります。
※余りが1なら切り捨て、2なら繰り上げます。
※日数が3以下の場合、初運は「1」となります。
※四柱推命では3日で1歳と考えるため、日数を3で割ります。

④　大運の表に、初運の年齢と10年足した年齢を記入していきます。

ここまで終わったら、次は大運の干支を調べるプロセスに入っていきます。

①　まず、命式を見て「月柱」の干支（月干、月支）を確認しましょう。

②　以下の「六十干支順行表」「六十干支逆行表」を元に、
月柱の干支を探してください。

③　②の左隣の干支が、大運の初運の干支です。
さらに、その左が10年後の干支。
その左は20年後の干支･･･と繰り返しになりますので、
どんどん記入して空欄を埋めていきましょう。

次に、大運の干支の地支に含まれる蔵干を確認します。
以下の「地支の蔵干早見表」を元に「蔵干」の欄を埋めましょう。

続いて、下の「通変星早見表」を元に、
命式の日干と、上で求めた蔵干が交差するところを見ます。
これが、地支の通変星。

最後に、天干の通変星を求めて記入していきます。
またまた「通変星早見表」で、
命式の日干と、大運干支の天干とが交差するところを見ます。

（例）
日干が戊で、8歳の大運干支が「甲子」なら、
横軸の「戊」と、縦軸の「甲」が交差する欄を見ます。
「偏官」となっているので、これが8歳の「天干の通変星」ということになります。

10年毎に全て求めたら、「大運表」の完成です！

ここまでできたら、あなたの10年ごとの運気を見る準備は整いました。
具体的にどんな10年になるかは、
以下の記事で解説していますのでぜひ参考にしてみてくださいね！
「運勢バイオリズムを生かしてツキを勝ち取れ！」

四柱推命基礎から解説