普通格局と特別格局の違いとは

格局とは何かの項目でもお伝えした通り、
「格局」を知ることでその人の価値観がわかります。

 

格局には、大きく分けて「普通格局」と「特別格局」があり、
全体の約9割は普通格局、
残りの1割が特別格局に当たると言われています。

 

この「格局」に関してもう一つ押さえておくべき分類が
「身強(みきょう)」と「身弱(みじゃく)」。
簡単に言うと、自我の強弱を見ることができます。

 

身強とは、読んで字のごとく自分が強い、
自我が強いタイプを意味しています。
他人の助けを受けなくても
自力で運命を切り開いて生きていけるタイプですね。
誰にどう思われようが、私は我が道を行くのよ!と。

 

反対に、身弱は自我が弱いということ。
周囲からのサポートがなければ生きていけない人です。
敵を作らず、周りとの調和を大切にする方が多いですね。

 

四柱推命では日干を自分に見立てて考えますので、
命式の中のバランスを見て、

 

★日干を強める十干十二支が多い・・・身強
★日干を弱める十干十二支が多い・・・身弱

 

と判断します。

 

例えば、日干が「丙(ひのえ)」でも、
命式の中に他に丙がなく壬(みずのえ)ばかりなら、
丙の「火」の気が「水」に消されているわけですよね。
これは「日干を弱める十干十二支が多い」と解釈でき、
この人は「身弱」と判断されます。

 

ただ、勘違いして欲しくないのは、
これはあくまでも「自我」の強弱を測る尺度だということ。
その人の運の良し悪しを意味するわけではありません。

 

身強の人は自分で未来を切り拓くバイタリティに恵まれますが
ワンマンになりがちで周囲との軋轢を生むこともあります。
一方、身弱の人は周りからのサポートに恵まれますが
周りに振り回されやすく、ストレスをためやすい性質があります。

身強、身弱の性格傾向をもっと知りたい!

身強か身弱かは、我の強さの程度を表しています。
どうすれば周りとうまくやっていけるのか、
どう行動すれば幸せになれるのか?
それぞれの性格傾向から、生き方のヒントをGETしましょう!

 

 

【身強】

 

エネルギッシュで、見た目にもパワフルなオーラをまとった人。
独立心が非常に強いので、
誰かに命令されたりルールに縛られたりするのは嫌いでしょう。
周囲のことよりも自分優先で物事を考えるところがあります。

 

よく言えばリーダー気質ですが、悪く言えばわがまま。
敵を作りやすく周囲との軋轢を生みやすい性質を持っているので、
時には我が身を振り返ることも大切です。
相手はどう思っているのか?
意識しながら動くとトラブルを減らすことができるでしょう。

 

自我の強さが良い方向に向かうと、
過酷な試練にも耐え抜いて高く飛躍できます!
とにかくエネルギーが有り余っているので、
それを自分のためだけではなく周りの人や社会のために使いましょう。
そうすることが、結果的に自分の利益にもつながります。

 

生まれ故郷に留まるよりは、
親元を離れて遠くの土地で自立したほうが
生き生きとした人生を送ることができるでしょう。

 

 

【身弱】

 

先天的なエネルギーは弱めで、
見た目にも「おとなしい人」という印象を与えます。
もっというと「頼りない」という印象もあるため、
周りからサポートを受けることも多いでしょう。

 

自分自身としても、「自力でどうにかしてやる!」
という強い野心はあまりなく、
どちらかといえば権力にもたれるような生き方を好みます。
強い人には従っておくのが得!という考え方なので、
敵を作らずどんな環境でも円満な人間関係を築けるのが強みです。

 

だからといって能力がないのかといえばそんなことはなく、
マルチな才能に恵まれている方も多いです。
権力のある人からの引き立てをうまく生かし、
上手に才能を開花させ、注目を浴びることができる器用さ、
賢さを備えた人でもあります。

 

ただ、日干の力が弱ければ弱いほど、
周りに流されやすい人生となります。
強い人に支配され、いいように使われるだけの人生になってしまう可能性も。

 

しっかりと睡眠を取り、栄養バランスを考えた食事で
足りないエネルギーを補うこと!
それが運気を補うことにも直結しますので、
日々の生活習慣を整えることを意識してみることが大事です。

 

ヨガや気功、瞑想などで“気”をチャージするのもオススメ!

身強、身弱はさらに分類される!

さらに、身強の中でも極端に自分が強い人を「極身強(ごくみきょう)」
極端に自我が弱い人を「極身弱(ごくみじゃく)」と分類します。

 

この「極身強」「極身弱」に該当していた人は「特別格局」に分けられ
さらに細かい「格」に分類されます。

 

ここでは、特別格局(極身強と極身弱)の特徴についてまとめてみました。

 

 

【極身強】

 

普通格局を「0」とした時、
極端に自我が強すぎるタイプの人です。

 

★従旺格
命式の中で、比肩、劫財が多いタイプの人。
超・マイペースな人で、世間のスタンダードから
かけ離れた価値観を持った人です。
非常に自我が強いので、ちょっとやそっとではへこたれません!

 

主張が強いですが、友達や家族には恵まれるので、
周りからの助けを受けて才能を発揮することができるでしょう。

 

ただ、とても浮き沈みの激しい運気なので
凶運が巡ってくると不遇な生を送ることになるかもしれませんね。

 

★従強格
命式の中で「偏印」と「印綬」が多い人。
知的好奇心が旺盛で、学習能力に優れた秀才タイプです。
やはり一般的な価値観とはちょっとズレた物の見方をしますね。

 

母親や先生など、「教え導いてくれる人」に恵まれる運気なので、
生涯を通じて「学び、成長すること」がテーマとなります。

 

こちらもやはり吉凶の表れ方が極端。
良い時は絶好調ですが、悪い時はとことんツイてない・・・!

 

 

【極身弱】

 

普通格局を「0」とした時、
極端に自我が弱いタイプの人です。

 

★従児核
命式の中で、「食神」「傷官」が多い人。
「自分が生み出すもの」に従うという意味があり、
創造力や企画力などクリエイティブな才能に恵まれています。

 

頭の回転が速くクレバーな方が多いので、
どんな状況でも瞬時に適切な判断ができる人です。

 

一般的な価値観や常識でははかれない感性や価値観を持ち、
特に美的センスに恵まれている方が多いのが特徴。
流行を捉える鋭いアンテナの持ち主でもあり、
世界的なヒット商品を生み出す際もあります。

 

★従財格
命式の中で「偏財」「正財」が多い人。
「財に従う格局」ということで、
財産を獲得する能力に恵まれた人生を送ることになります。

 

財産とはお金に限らず、不動産、動産、人脈・・・と幅広いものを内包。
いろんな資産を生かしながらうまく収入に結びつけていくという意味で、
わかりやすくいうと強い金運の持ち主です!

 

といってもがめついわけではなく、
性格は社交的で円満。
サービス精神が旺盛で、人のためにお金を使うことを厭いません。
人を喜ばせ、自分のファンを増やすことで金運を上げていく運勢です。

 

★従殺格
命式の中で傷官、正官が多い人。
地位や名誉、権威、役職などを任され、
それでもって才能を開花させていくことができます。

 

責任感や遂行力が高い人なので、組織内での評価も高め。
高いマネジメント力を買われて出世する人も多いです。
政界や経済界、法曹界など
ヒエラルキーがハッキリしている世界でも堂々と活躍!
社会的な地位や権力を手にすることができるでしょう。

 

★従勢格
命式の中で、食神、傷官、偏財、正財、偏官、正官が均等に多い人です。
「自分以外の勢いに従う」という格局で、
あまり自分を主張しないことで運気が拓ける人。
周りの状況を冷静に読む力に長けているので、
空気を呼んで柔軟に対応することで開運できます。

 

様々な才能を持っていますが、
あえてそれを全面に出さないこと。
その謙虚さとバランス感覚が人望につながり、
結果的に「ツキ」を自分のものにできる器用さを持った人です。