価値観とはいつ作られるもの?

「アノ人とは価値観が違うから理解し合えない」

 

「離婚の原因は価値観の違いです」

 

「価値観の異なる人とも積極的に交流しましょう」

 

・・・このように、私たちは日々の生活の中で、
頻繁に「価値観」という言葉を使っています。

 

しかし、改めて考えてみると、価値観ってどんな意味なんでしょうか?

 

国語辞典には以下のように記されていました。

 

社会生活の上で、どうすることに価値があるか、ということに関する考え方。

 

物事の価値についての個人(または世代・社会)の基本的な考え方。

 

つまり、あらゆる物の「価値」に対する「観方(みかた)」、
「考え方」をちょっと小難しくした言葉・・・という感じでしょうか?

 

いずれにしても、価値観が違うとなかなか理解し合えない
というその感覚はみなさんもよくおわかりなのではないでしょうか。

 

例えば親しい友達と買い物に出かけた時。
お金の使い道について自分とはハッキリした違いを感じて
ちょっと驚いてしまったということはありませんか?

 

自分はコスメに1万円も出せないけど
友達は平気な顔をして買っていた、とか。

 

自分は、一食○千円のコース料理を食べに行くよりも
テーマパークに遊びに行きたい!とか。

 

身を飾ることに価値を見出す人は
服飾品にお金をかける分だけ食生活は質素だったりしますし、
逆もまた然り。

 

最近は「モノよりもコト重視」の時代で、人々の価値観も変わってきた
なんて話もよく耳にしますね。

 

では、この価値観はいつ、どうやって身に着くものなんでしょうか?

 

親の価値観の影響も大きいでしょうし、
育ってきた環境によるところも大きいでしょう。
実際に、こういった後天的な要素が
人の価値観に与える影響は否定できません。

 

しかし、四柱推命では、価値観さえも「宿命的なもの」と考えます。
価値観とはその人が持って生まれた先天的なものであり、
それは命式を見れば分かる、というのです。

四柱推命で知る!アノ人の価値観

四柱推命の命式から人の価値観を知ることができる。
それが本当なら、生年月日・時間さえわかれば
その人がどんなことに重きを置いて生きているのか、
何を大切にしているのかがうっすら見えてくるということになりますね。

 

表面には表れていない人の本質的な部分をのぞき見できるわけですから、
上手く使えば人間関係における厄介なトラブルを回避できる!
そんなメリットもありますよね。

 

もちろん、四柱推命でわかることがその人の全てではありませんが、
互いを理解し合うためのヒントは得られるはずです。

 

また、四柱推命を勉強することで、
自分でも気づいていなかった自分の価値観を知ることもあります。
職業選択や人生の大事な決断を迫られた時、
四柱推命に選ぶべき未来のヒントが隠されているかもしれません。

 

さて、四柱推命で人の価値観を探る上での鍵となるのが「格局」です。
格局を求める手順は以下のようになります。

 

なんだか聞きなれないぞ・・・と思うキーワードも出てきますが、
それは後々個別で解説していきますので、
ここではざっくりとした流れだけを確認しておきましょう。

 

【格局の求め方】

 

@蔵干(地支に隠された十干)を求める

 

A天干と地支の通変星を求める

 

B極身強かどうかを確認する
極身強に該当していた場合 → 特別格局を求める

 

CBで極身強ではなかった場合は、極身弱かどうかを調べる
極身弱に該当していた場合 → 特別格局を求める

 

D極身強でも極身弱でもない場合は、普通格局を求める

 

E普通格局の場合、身強か身弱かを判断する

 

 

特別格局が6タイプ、普通格局が10タイプ、
全部で16タイプの「格局」にわけることができ、
これによってその人の価値観を測り知ることができるのです。

 

ちなみに、全体の約9割の人が普通格局。
特別格局はわずか1割だということです。
社内で「アノ人、変わってるよね・・・」と噂されているあの人は、
もしかしたら特別格局かもしれませんね!

身強と身弱の違いは?

さて、格局と同様に、人の価値観や生き方を知る上で外せないのが
「身強」か「身弱」か?
という違いです。

 

身強とは、命式の中に日干を強める干支が多い状態。
もっとわかりやすく言うと、日干と同じ五行が多い命式
ということになりますね。
この場合、「自分が強い」ということで自我が強くなります。

 

逆に、日干を弱める干支が多い場合は身弱と判断し、
自我が弱い状態を表します。

 

また、この「強」「弱」の偏りが極端に大きい場合は
「極身強」「極身弱」となり、特別格局に分類されるのです。

 

身強か、身弱かで性格や適職も違ってきますので、
ここは無視できないポイント!

 

例えば身強な人は自己顕示欲が強く
自分が一番でなければ気が済まないタイプが多いようです。
そのような人が裏方の仕事をしようとしても、
不満やストレスが溜まるばかり。
専業主婦として家庭に入る、なんてもってのほかで、
家庭生活はうまくいなかいことは目に見えています。

 

できるだけ失敗や回り道を避けたい!というのであれば、
自分の性質をよく理解した上で人生選択を。
四柱推命には自己分析ツールとしてきっと役に立つはず!

格局別の性質の違いをざっくりまとめてみた!

では、それぞれの格局にはどのような特徴があるのでしょうか。
詳細は個別にまとめていきますが、
ここではおおまかな性質をまとめてみました。

 

【特別格局】

 

(極身強)

 

★従旺格 じゅうおうかく
独立心が強く、自分の信じた道を突き進みます。
自分の直感を信じてマイペースに進むことが成功に!

 

★従強格 じゅうきょうかく
揺るがない人生観を貫きます。
アカデミックな雰囲気をまとい、学ぶことに価値を見出す人です。

 

 

(極身弱)

 

★従児格 じゅうじかく
鋭い感性をもった社交家。
頭の回転が速く、おしゃべりな人です。
得意分野で才能を発揮してキャリアを積みます。

 

★従財格 じゅうざいかく
とても強い金運を持っていますのでお金の心配は不要!
人間関係にも恵まれ、男女ともにモテモテです。

 

★従殺格 じゅうさつかく
忍耐強く、他人につき従います。
封建的な関係を厭わず、目上の人に従うことが開運につながります。

 

★従勢格 じゅうせいかく
穏やかな性格で、環境や状況にしなやかに自分を合わせられる
柔軟性を持っています。
豊かな才能に恵まれていますので、どんな仕事でもそこそこ成功!

 

 

【普通格局】

 

★建禄格 けんろくかく
独立心旺盛な負けず嫌い。
自分の力で人生を切り拓こうとするバイタリティのある人です。
目標を達成するまで決してあきらめません。

 

★月刃格 げつじんかく
プライドが高く、自分の価値観を重視します。
他人からは理解されにくいワンマン社長タイプ。

 

★食神格 しょくじんかく
感性豊かな自由人。
好きなように生きることを大切にします。
快楽主義なので、派手な世界にご縁あり!

 

★傷官格 しょうかんかく
独特の感性の持ち主で、技術の習得が早い器用な方が多いです。
持ち前のアイデア力でお金を生み出します。

 

★傷財格 へんざいかく
義理人情に厚い社交家。物質生活(人、金、物)を重んじます。
財テクに優れ、がっつり儲けてがっつり使うタイプです。

 

★正財格 せいざいかく
合理的思考のリアリスト。
非常に誠実で丁寧な仕事をするので、周りからの信頼も厚い!

 

★偏官格 へんかんかく
正義感あふれるヒーロー。弱い人を助けようとする気持ちが強い人です。
上からの命令は必ずやり遂げる忠誠心の持ち主でもあります。

 

★正官格 せいかんかく
まじめでルールや礼儀を守るTHEエリートタイプ。
マネジメント能力が高く、リーダーとしての資質に恵まれています。

 

★偏印格 へんいんかく
知的好奇心が旺盛で、お金儲けには全く興味がなく、
内面を充実させることに価値を見出し大切にする人です。

 

★印綬格 いんじゅかく
好奇心旺盛な勉強家。慈悲深く、困っている人は放っておけません。
ちょっと甘えん坊で、打たれ弱い一面も。