地道にコツコツ!蟻さんタイプ

 

偏財が流動的な財運を表しているのに対して、
正財は「固定した財」を意味します。
ゆえに、中心星にこの星を持つ人は
稼いでも使わずコツコツ貯めていくタイプ。
保守的で、大きな冒険には出ず、
日陰で地味な努力を積み上げて財を成す人です。

 

アクティブな生き方は好まず、安定志向。
自分のテリトリーから動かずに、
そこでコツコツと少しずつ財を成していきます。
例えてみれば、少しずつ土砂を蓄積して形を成す
「山」のような人と言えるかもしれませんね。

 

用心深く慎重なので、一攫千金をかけた儲け話には目もくれません。
それどころか、実現できるかどうかわからない夢も抱かない。
ひたすら堅実に、確実にお金になる道を選んで生きていく
超・リアリストな人が多いのもこの星の特徴です。

 

相手によっては「正直、一緒にいてつまらない・・・」
と思われてしまうかもしれませんが、
そこまで自分を一つの場所に固定できるというは
自分に自信があればこそのこと。
何事においても周りに流されず、ブレずに
盤石な基盤を築ていく様は、
ある種のカリスマ性すら持っています。
周りからの信頼も厚く、
なにかと頼られる人材が多い傾向がありますね。

 

それはまるで、泰然と存在して人を魅了する山のよう。
山もまた、自ら人に何かをアピールするわけではありませんが、
それでも人は山の美しさや懐の深さ、
時に厳しい表情を見せる姿に引き付けられ、
山を目指しますよね。

 

同じように、正財を中心星に持つ人にも、
ただそこにいるだけで人と引き付ける独特のカリスマ性があるのです。

「相続」にご縁があります。

自分からガツガツと儲け話を狩りとってくるタイプではありませんが、
逆に自然に入ってくるお金の流れに恵まれています。

 

例えば、親や親族から莫大な財産を譲り受けたり、
伝統的な文化を継承したり。
それを守っていく才能、真面目さを備えているので、
「○○の何代目」みたいな立場で
さらに大きな財を築き上げる方も多いのです。

 

一方で、今ある物事を発展させていく力はイマイチ。
というのも、基本的に変化を好まない性質を持っているからです。
新しいアイデアを生み出したり、斬新な案を取り入れたり
といったことは基本的に苦手。
「守ること」は得意でも「攻めること」は苦手なので、
周りがあっと驚くようなイノベーションを起こすことはできないかもしれません。
(そもそも、本人がそれを望んでいない)

 

近道を探すより、急がば回れで
コツコツと自分が信じた道を進み
確実にゴールへたどり着く人。
周りがどうあれひたむきに自分のペースを貫き、
堅実に積み重ねた努力を実績につなげていく様は
組織の中でも際立った存在感を放っているはずです。

 

地味で目立たないように見えて、
意外なほどの求心力を持っている人物!
会社ではリーダーとして活躍する方も多いようです。

 

次々と斬新なヒラメキで組織や世の中を動かしていく!
というタイプではありませんので神がかったカリスマ性はありませんが、
逆に「努力を積み重ねたからこその成功」を象徴するその姿は、
部下にも希望を与えてくれるのかもしれません。

意外に、孤独に弱い!?

周りに流されず、自分のペースを貫いて実績をつくる。

 

それだけ聞くと、孤高の一匹オオカミタイプかと思いますよね!?
ですが、意外にも、中心星にこの星を持つ人は
孤独に弱い傾向があります。

 

というのも、「自分を守りたい」という気持ちがとても強い人だから。
変化を嫌うのも、「万が一」のリスクを恐れるがゆえのこと。
ですから、独立するよりも組織に属していたほうが
安心して自分の持ち味を発揮できるのです。

 

特に、志を共有できる仲間やチームに所属することを好み、
信頼できる人の中にあってこそ個性を生かすことができるでしょう。
逆に言うと、そのような仲間に恵まれるかどうか、
自分に合った組織を見つけられるかどうかが
運気を左右するとも言えますよね。

 

また、正財は四柱推命では「妻の星」とも言われています。
女性なら良妻賢母になれる素質は十分で、
家庭という守られた場所で安心して自分の個性を生かせるはず。
ガツガツと夢を追い求めて一人で旅に出るよりも、
誰かに必要とされ、その誰かのために尽くす生き方のほうが
自分の存在意義を強く実感することができるでしょう。

 

基本的に、流動的な人生は好まないので、
一度就職してしまえば転職や起業はあまり考えないはず。
ひとつの会社で長〜く働けるのも、
この星を中心星に持つ人の特徴です。

 

ちょっと注意したいのは、保守的であるがゆえに
組織の外側にいる人間に対して厳し過ぎる傾向があるところ。
ともすれば排他的になり、
自分の世界を狭めてしまうことがあります。

 

多様性を認め、いろんな人、分野に触れてみるように意識することが
結果的にあなた自身の世界観を広げ、
人生を充実させることにつながるでしょう。